秋晴れの一日、丹波篠山へ出かけました。
目的は秋の味覚、栗と黒枝豆。いつか車で通り過ぎた際、古い町並みが何とも雰囲気があり、いつかゆっくり散策してみたいと思っていた所でした。
篠山城跡の広い駐車場に車を停めて、大手前通りを北へ進みます。
その通り沿いにある「大正ロマン館」は、文字通り大正時代の建物で、長い年月篠山町役場だったとか。大正ロマンのドレス姿が似合いそうな洋館です。篠山と言えば、ぼたん鍋や黒豆で有名な農村地帯のイメージが、一気に大正ロマンに塗り替えられました。
ホクホクの焼き栗を頬張りながら北へ進み、たまたま入ったお蕎麦屋さんが鯖寿司で有名で、じゃあせっかくだからといただいた鯖寿司がとっても美味しくてびっくり。
鯖街道といえば、若狭から滋賀県を通って京都へ向かうルートが有名ですが、若狭湾から京都南丹市の園部を通り、丹波篠山まで続いていた西の鯖街道があったそうです。
なるほど‥知りませんでした。どうりで美味しいはずです。
篠山城を中心として、西側には武家屋敷、南東側には商家の古い町並みが残っています。
商家の通りには「河原町妻入商家群」とあり、古くは江戸時代の町屋や蔵が今もお住まいになりながら保存されておりました。
「妻入り」とは、切妻造の屋根の三角形になる面に向かって出入口がある建物で、間口が狭く奥行きが深いようでした。
秋の味覚に誘われて訪れた丹波篠山の町でしたが、思いがけず城下町の佇まいに歴史を感じる小旅行となりました。