桃の節句と季節感

芦屋モデルハウススタッフ 高橋ちこ

桃の節句が近づいてきました。

ひな人形のお店がにぎわっている様子がTVニュースで流れています。

この季節、寒さの中に陽光の温かさに春が近づいていることを感じます。

一方で今年の暖冬は、過ごしやすさはあるものの、何か“冬らしくない”ことも気になって…

別のWebニュースでは、「気温が20度を超しました!」との見出しが。

東京あたりかしらと内容を読むと、なんと南極で観測されたとのこと、もちろん観測史上初。

暖冬の日本より暖かい南極って、どれほどの異常気象でしょう・・・

わが家では子どもが大きくなり、ひな祭りを特には祝わなくなりました。祝っていた頃は・・・

確かに異常気象という言葉は、すでに豪雨や猛暑についてはいわれていましたが、この春先の気候に戸惑うことはなかったような気がします。

思い出して懐かしくなったので、子どもに作ったひな祭りのお弁当を少し見返しました。

キャラ弁という言葉もまだそれほど言われていなかった頃のものです。


県のマスコットキャラクターのハバタンが子どもの学校の運動会に登場していた時代。

10年かそこらの時間の流れでも、その時の季節感が変わってゆくような気がします。

桃の花の咲く頃として「桃の節句」といわれるひな祭りですが、そもそも桃の節句の3月3日は旧暦の日付です。新暦では4月初旬にあたり、実際に桃の花は3月下旬から4月に咲くようです。現在は桃の開花より少し早いひな祭となっています。

クリスマスのころに紅葉、桜は卒業式には葉桜に・・・そんな未来気象予報もあります。

桃の花はあまり身近には見かけませんが、気象が変わっていくと「桃の開花時期」も変わってくるのでしょうか…新暦の現在「桃の節句」にはまだ咲いていない花が、これから先の温暖化の影響で、再び「桃の花の咲く」ひな祭りになっていくかもしれませんね。

日本の豊かな自然、季節と共に楽しむ歳時記

おひな様のことから、未来の暮らしと季節感について少し考えてしまいました。

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