アグリ事業部報告2022

アグリ事業部 鷹尾賢一

現在、木ゴコロファームの野菜生産拠点は3つです。2015年から稼働を始めた人工光型植物工場「アグリらぼ」、それぞれ、2020年、2021年から栽培を開始している太陽光利用型植物工場「とうじょうトマトファームⅠ」、同「とうじょうトマトファームⅢ」の3箇所で、葉菜類およびトマトを生産しています。

アグリらぼ

安全で洗わずに食べられる葉物野菜を安定的に生産することのできる「アグリらぼ」における生産数は増加しており、昨年度は約9万個の商品を生産しており、引き続き生産量の向上を行っていきます。生産品目としては、今年1月よりサンチュの生産、販売を開始しています。苦みが少なく、柔らかな食感の「アグリらぼ」産のサンチュは肉を巻くだけでなく、サラダにしてもおいしく召し上がっていただけます。現在リーフレタス、ヨモギ、アイスプラントおよびサンチュの4種類の野菜を生産しており、シーズン始めにはトマト苗も数千本「アグリらぼ」内にて生産しています。

サンチュ
サンチュ
よもぎ石鹸

とうじょうトマトファームⅠ、Ⅲ

高糖度トマトを生産する。これまではそれを主な目標に生産を行ってきました。実際、シーズン中には糖度の高いトマトを収穫出来ており、好評いただいております。その陰で、病害や管理作業の難しさ、収穫量の急激な増減など、2シーズンを経て様々な経験をスタッフ共々してきております。まだまだ試行錯誤の連続ですが、3シーズン目を迎え、品質だけでなく、安定的な生産を目指していかなければと考えています。計画的に収穫、防除、管理作業を行っていくにあたって一助となるのが、昨年から取り組みを始め、今年取得したJGAP認証です。

トマト
トマトハウス内
らぼトマト

JGAP

 GAPとはGood Agricultural Practicesの頭文字を取ったものであり、直訳すると「良い農業の取り組み」となります。とうじょうトマトファームでは、その日本版であるJGAP認証を2022年1月に取得しました。大手食料品店やグローバル企業では農産物取引の条件にも挙がるような認証です。審査内容は、農場管理、食品安全、環境保全、人権の尊重、労働安全などに関してで、農業を行うにあたって必要となる事項を網羅的に確認していきます。以前GLOBALG.A.P.認証取得を目指す旨を本紙でも書きましたが、日本での実践に特化したJGAP認証を取得することとなりました。

ともすれば、農業は環境を破壊し、その土地を汚染してしまう可能性もある事業です。持続可能な農業を行うことを目的とするGAPを実践することで、木ゴコロファームが地域環境、社会や人々にとって長きにわたって有益な存在であり続けなければと思います。

建設中ハウス

「アグリらぼ」では、新品種の生産を模索中です。より喜ばれる品種を安定的に生産できるように様々な品種を試しています。そして4つめの生産拠点として「とうじょうトマトファームⅡ」を建設中です。今年植付け、来年収穫予定でトマトの収穫量はさらに増え(現在の約1.6倍)、より多くのお客様へとお届けすることが可能となります。木ゴコロファームでは今後も品質を第一に、品種、収穫量両面においてさらなる向上をしていきます。

今回は、野菜生産に関して主に報告させていただきましたが、野菜を原材料にした様々な商品開発も進んでいます。最新情報はInstagramや木ゴコロファームHPにて随時更新されますので是非ご覧になってください。

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