サーフィンの魅力

住宅営業部 沖陽造

スポーツの秋ですね。私の趣味でもありますサーフィン(波乗り)ですが、2020東京オリンピックで新しく種目に加わり大変話題になりました。今回はサーフィン大会の仕組みをお話しさせていただきます。

今年東京五輪で行われた33競技の中で新たに追加種目となった5競技の一つであるサーフィン。海という大自然を相手に、二度と同じコンディションで行われることなく、選手はその一つ一つの波に対して集中力を鋭敏に研ぎ澄まして戦っていくスポーツです。

勝者の決定方法は採点方式です。

詳しい採点基準は後ほどお話しをさせていただきます。

まず通常5人のジャッジが、技・種類・難易度・スピード・パワーなどの要素を踏まえて採点します。
1ラウンド30分がほとんどですが、その日の天気、波のコンディションによってテクニカルディレクターが時間を決定しています。
時間内に25本のライディングができ、全てのライディングの点数のうち、得点が高い方から2本の合計スコアで勝敗を競います。1本のライディングに対しての満点は10点です。

今大会でも、ラウンド1を4人で競い、上位2人がラウンド3へ、下位2人がラウンド2へ進みます。ラウンド2はいわゆる敗者復活戦です。そこでは5人1組で争われ、上位3名がラウンド3へ駒を進め、下位2人が敗退となる。勝ち上がった16名によるラウンド3からは「マンオンマンヒート」と呼ばれる1対1の対戦で勝者が勝ち進み、準々決勝、準決勝、決勝と争われ最終的にメダル獲得者が決定していく仕組みです。

オリンピックに日本選手も男子2人、女子2人が出場しました。その中で銀メダルを獲得したアメリカ生まれアメリカ育ち、ご両親は日本人の五十嵐カノア君です。とても凄くてかっこよかったですね。
カノア君は幼少期から既に頭角を出しており、今後大きく期待している選手です。
そしてなんと!日本人で初めて2019年に日本人初となるCT優勝の快挙を達成しています。

CTとは(図参照)は各大会で勝ち上がった36名のチャンピオンシップツアーです。

今でもカノア君はCTランキング8位です。今まで日本人でCT選手になった人はいませんでした。本当に凄い選手です。

図: THE SURF NEWS作成 引用

そんな凄い選手が、オリンピックの準決勝で、なんと!CTランキング1位最強のガブリエル・メディーナを相手に、終了間際9.33ポイントをたたきだした大技フルローテーション(メディーナも得意な大技)を決め大逆転して決勝に進みました。良くこのシーンがテレビでも流れ私もとても興奮しました。(あのメディーナに勝った!)
決勝では、CTランキング2位のイタロ・フェレイラに波に恵まれず負けました。
大逆転したフルローテーションとは、エアーで360度回転する大技です。もっと簡単に言うと「着水時までに飛んで回転する」です。さらに360度のフルローテーションに180度の回転を加えた大技をエアリバース540もあります。
これ以外にもたくさんの技があります。
ここ近年のレベルは昔と全然違ってエアーが成功できないと勝てないようになっています。これも若い世代の進歩ですね。

さて点数の採点基準ですが、WSL(世界プロサーフィン連盟)は以下の5つの要素を採点基準にあげています。

・採点基準1、マニューバーの難易度はどうだったか?
 ※マニューバーとはサーファーが行う動きや技と思ってください。
・採点基準2、メジャーマニューバーの組み合わせはどうか?
・採点基準3、いろんな種類のマニューバーが入っていたか?
・採点基準4、革新的なマニューバーが入っていたか?
・採点基準5、スピード、パワー、フローはどうだったか?
それぞれのマニューバーのスピードとパワー、そしてマニューバーのフロー(流れ)はどうだったかを判断します。

よって、ジャッジする方ももちろん資格が必要となります。
大会に出る選手は採点基準を理解しながら、その時の波を鋭敏に判断して高得点を狙い勝ち上がっていきます。
ヒートに出る前のあの緊張感を感じ、そして波の動きや、選手の動きを見ながら自分がどのように戦うかをイメージ(組立て)して挑んでいきます。
3年後のオリンピックはフランスです。もっと凄いサーフィンが観れますよ。

簡単ではありましたが、サーフィン大会を少しは知っていただけたかと思います。


開催時期によってはこんな波での戦いです。

最後に
サーファーたちは自然をリスペクトして、海を大切にしています。カノア君も大会後に海に向かって感謝をしていましたね。

僕も海にリスペクトしながら波乗りを長年、細々と続けていますが、大空の下で海に浸かったとき、波待ちをしているとき、波に押され走りだしたとき、波に乗っているときはとても気持ちいです。(例えがうまく見つかりませんが敢えていうならポニョが波の上を走っている感じですかね)
そして、波に乗っているときだけではなく、日が昇り始めの澄んだ海の中や、日が昇って暑くて海水をかぶっているとき、日が沈む前の空が焼けだしたとき、冬の寒さのなか顔も体も痛いと感じながらの海、すべての自然を体感できるスポーツです。

波乗りは、年齢は関係ないと思っています。板選びをちゃんとすれば十分に楽しめます。是非波乗りを知って楽しんでみてください。

Only a Surfer Knows the Feeling 

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