今年のWBC(ワールドベースボール)での日本の戦いから、多くの学びや感動を得た人は多かったと思います。
私自身、栗山監督が村上選手を信じ続けて、そして最後は勝利の女神を彼が引き込んだ事で、リーダーとしての『ブレない心』の重要性を感じ、それが「出来る人」の素晴らしさを実感しました。
リーダーは常に、その組織のメンバー全員から、行った判断内容やそのタイミング、相手への話し方・気配り等の細かな内容を見られています。当然の事ですが、メンバーは常に監督の指示の相手を自分に置き換え、「もし自分がその立場に成ればどうするか?」を常に考え、自身の対応をイメージしています。
自分自身を信じて「一度のチャンス」を頂ける事は光栄な事ですが、「信じ続け」て失敗しても使い続ける「ブレない心」は、一時の「喜び」を大きく超え、「絆」や「信頼関係」といった永い年月の人間関係を築いてくれる事になります。
リーダーは、成功や失敗の一つの出来事で、時には喜怒哀楽をあらわに表現し、メンバーに思いを鼓舞する事も大切です。
しかし、もっと大切な事は、「目的」を明確にし、メンバーと共有できる日常のコミュニケーションと、メンバーを取り巻く変化する環境・事象に対して、「ブレない心」で場面場面での判断を、一貫性を持って下す決断力ではないかと感じます。
「人は人の命令」で動くのではなく、「この人の為にという思い」があるから、強く動くのではないかと感じます。
「この人の為に」は、何より信頼関係が有る事です。
リーダーの自分への信頼に応えたいから頑張る。
リーダーが目標に向かって頑張っているから、自分も出来る範囲の応援をして助けたい。力になりたい。
そんなメンバーとの信頼関係が構築出来たら、素晴らしいチームになる事は間違いないのでしょう。
ビジネスという営利を目的にした我々の事業環境で、「金銭の繋がり」ではなく、スポーツの世界の様に「強い信頼関係」を築いていけるかは大きなテーマに違いないと思います。
手法は色々。でも、「ブレない心」をもって人と接する事は、その中でも大きなテーマの様に感じています。
大勢のメンバーと、「ブレない心」を大切に、頑張っていきたいと思っています。