この記事を書いている今、敷地内に植えている桜は七分咲きとなり、春の訪れを知らせてくれます。
地元を流れる河川の堤に植えられた桜も、何キロにも渡って桜街道を形成し、「一度は兵庫県の北の端から、南の端まで続く限りに川沿いをゆっくり散策してみたいな」と、考えながら今年も叶わず川沿いの道を車で行き来しているこの頃です。
我が社では三名の新卒の新入社員を迎えます。
特に今年の新入社員は、学生時代の大半をリモート学習や自宅待機で過ごし、学生らしい学園生活を体験できずに巣立って来た人達です。ゼミやサークル活動・友人や先輩後輩との交流体験。人生や勉学に対する人との会話での経験。
受け入れる側の私達も、そんな新しい感覚の新入社員を迎え育てる心構えが必要かも知れません。
コロナ禍も、この春からは今までとは違う対応が必要です。
「コロナ前の生活」ではなく、「新しい生活を創造する」必要が有り、「共存」というキーワードを常に意識した生活です。
野球のWBCも、観戦した多くの人々の心に「新しい春」を提供してくれたと感じます。これまでのWBCでは見られなかった「一体感」や「共存」の重要さを日本チームが気付かせてくれたのではないでしょうか。
戦いに敗れた相手チームや、デッドボールを与えた相手選手のケガを気遣う日本選手の思いやりの態度は、世界の多くの人に感動を与え、優勝した日本チームに心からの祝福を頂き、敬意を持って対応してもらったのではと思います。
テレビに映る日本チームのベンチ内の明るく前向きな姿勢は、勝負の世界の厳しさの中でも勝利を引き寄せるチームワークや相互の信頼感の重要性を気付かせてくれました。
栗山監督の選手を信じて託すという姿勢は、スポーツだけでなく仕事の面でも共感した人が多かったと思います。また、世界の野球界の人種の多様性も見据え、ヌートバーという日系選手を起用して、「共存」を気付かせてもらった事も、私達日本人には大きな示唆になったのではないでしょうか。
多くの感動を与えてくれた今年のWBC日本チームには、「心の中に春を」、満開が直ぐそこに来ている桜の木々には、「季節の春」を感じさせてもらっています。
もらった元気を活かせる春が来ました。