ピザ窯製作記とその後

設計室

【木心通信vol.56】2014年3月号

2009年10月、本社近くの休耕田を社員の手で再び耕し、『ライフスタイルの提案』の第一歩となる、木心ファームがオープンしました。

「皆様にやさしく自然に触れることができる場を提供したい。豊かな暮らしのために、田舎にある工務店だから出来ることを。」この思いを大切に、ファームスタッフを中心に試行錯誤しながら4年半やって参りました。

おかげさまで、OB様を始め多くの方に認知・共感して頂き最近のイベントは大盛況です。

バーベキュー用の東屋も完成し、ファームも軌道に乗ってきましたところで、次の『ライフスタイルの提案』。

それが、〈ピザ窯〉です。

実はこの案、1年ほど前から話題には出ていたのですが、我々にできるのかなど不安要素が多くお蔵入りしていました。ところが、食欲も増してきた昨年の秋、『やはり次はピザしかない』ということで、実現に向けて動き出しました。

その製作記を少しお届けしたいと思います。

昨年11月末から着工しました。

まずピザ窯の‘基礎’を造りました。作業しやすい高さとなるよう、90cm程度ブロックを積み、その上にドーム型の窯を作ります。

ピザ窯は、高温に耐えられるよう耐火煉瓦を使い、目地には耐火モルタルを使います。

ここで大切なポイント。

耐火モルタルは火には強いのですが、水には大変弱いということ。夜露や雨がかかると流れてしまいますので、テント等の上屋が必要です。火入れ後も水に弱い性質は変わらないので、DIYで使われる際はご注意ください。

ドーム完成

そして、熱の回りをよくするため窯をドーム型にしたのですが、一段一段角度を調整しながら耐火煉瓦を加工するのが重労働だったそうです。おかげでとても綺麗なドームが完成しました。




石積み中


その後、土台回りに安定感が出るよう石を積んでいきます。温かみの感じられる、優しい手触りのゴロタ石を使いました。



2月始め、ついに完成です。

火入れ(ドームの型枠も一緒に燃やします)


東屋とお揃いの上屋もでき、いよいよ2月4日大安、火入れ式と初のピザ焼きを行いました。
火を付けると『パチパチッ』と勢いよく燃え始めました。

窯の表面から湯気がでています





最初、釜の表面は水分を多く含んでいるため、冷たくしっとりとしていましたが、温まるにつれて目地から水分が『ジュワジュワジュワ・・・』と音を立てて蒸発していきました。
火入れから約3時間後。ようやく釜の水分も飛び、ピザが焼ける温度まで温まりました。

ピザ第一号



次回のイベントに向けて、窯を作って頂いた方による指導のもと、営業の男性スタッフを中心にピザを焼く練習です。ピザを焼く作業はコツが掴めるまでは少々難しいようですが、腕さえ磨けばこのピザ窯で美味しいピザが焼ける事は、しっかり確認できました。



作って気がついたのですが、ピザは野菜をとても美味しく食べられる料理だということです。具材の組み合わせも自由で、一枚一枚がオリジナルピザです。

ファームにピザ窯。これはとても相性の良い組み合わせだったようです。この良さを皆様にも感じて頂ければと思います。
これからも、平尾工務店ならではのライフスタイルのご提案ができるよう努力して参りますので、楽しみにしていて下さい。

その後~現在

ピザ釜に皆でタイルを貼り、かわいくなりました。
こちらは、その様子です。

2016年6月から、木心ファームイベントは会場を移設し新しい場所での開催となりました。
それに伴いピザ釜も移設。

今年の木心ファーム収穫祭でも皆様に喜んでいただき、活躍しています。

木心ファーム収穫祭の様子はこちらをご覧下さいませ。

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