おうち時間が増えた中、何か新しいことに挑戦してみたくて、いつかはやってみたいともう何十年も思い続けていた金継ぎを始めました。
金継ぎとは、割れたり欠けたりした器を漆で修復し継いだ部分を金などで装飾する技法で 古くは桃山時代(16世紀)から始まったと言われています。
桃山時代の茶道「完璧より欠けたるものがよし」とする千利休の極地に基づき平安時代から伝わる蒔絵の技法を使った日本独自の直しの技法です。
数年前にも一度金継ぎをしてみようと本を読んだりネットで情報を集めてみたりしましたが やり方がバラバラでよくわからなかったので、今回は金継ぎ教室へ通い教えて貰いました。
教室では、陶磁器の欠けの直しに ホームセンターなどで手に入るパテ(エポキシ樹脂系接着パテ)と 新うるしを使用し、そして金を蒔いて「金継ぎ」をしました。
コツを知れば案外簡単に実践することができたので、家中の欠けたお皿や茶碗を繕いました。まるで最初からそうデザインされていたかのように器に金がきらめく様はなんとも粋でとても気に入っています。
お気に入りの器に自分の手間を加える事でますます愛着が増しました。
何でもすぐ手に入る世の中ですが、お気に入りの物を愛着を持って長く大切にしていきたいです(๑>◡<๑)