レタスで貢献【木心通信Vol.140】2021年4月号

弊社は2015年5月より、植物工場「アグリらぼ」を開設し、食の安心・安全をモットーにレタス等をお届けしています。
現在水耕栽培での野菜は「フリルレタス」「アイスプラント」「よもぎ」の3種類です。
その中でもフリルレタスは毎日240株収穫し、地域の直売所等に出荷しています。

フリルレタスを収穫する際、一番外側の葉をトリミングし、またサイズを調整するために剪定します。他にも成長段階でうまく育たないものも処分します。
このように出荷出来る商品にするには、どうしても残渣が出ます。
その量は1日45ℓのごみ袋に2~3袋。その残渣はこれまで社内で処分していました。

出荷出来ない部分とはいえ、安心・安全な野菜をゴミとして処分するのは「もったいない」という思いがあり、何か役立てられないものかと考えていました。
そんな中、コロナ禍で営業時間の制限や自粛要請などで民間の動物園が休園に追い込まれ、コロナによる不況でスポンサーも減り、動物たちの食料が厳しい状況だとのニュースを目にしました。
そこで、神戸市にある「神戸どうぶつ王国」にフリルレタスの残渣が動物の餌にならないかお尋ねしました。

神戸どうぶつ王国

お返事は「大変助かります!」と喜んで頂き、私達も大喜びしました。
今年から週に2回、社員が分担してお届けしています。
レタスを食べてくれている動物はコビトカバ(2頭)・カピバラ(9頭)・陸ガメ(ケヅメリクガメ3頭・アルダブラゾウガメ5頭)の3種だそうです。
給餌量に関してはどの動物種もレタスがメインではないので、他の野菜と一緒に与えてくださっています。その中でもコビトカバの1日の給餌量は、青草・乾草(7㎏)、野菜(1.5㎏)、濃厚飼料(1.5㎏)の合計10㎏との事!!
その中に弊社のレタスは1㎏程混ぜてあるそうです。

コビトカバ

動物たちの食料に使ってもらえたお陰で、今では残渣はありません。
私達が届ける野菜は動物たちの食料としてはほんの少しかもしれませんが、かわいい動物たちが喜んで食べてくれていると思うととても嬉しく、私達の「もったいない」と思う気持ちに応えて下さったどうぶつ王国様にも感謝しています。
先日とってもかわいい、フリルレタスを食べている動物たちの写真が届きました!

神戸どうぶつ王国のスタッフの方々は、コロナ禍で大変な中でも、毎日の動物たちの世話や管理をされており、頭が下がります。
今回野菜をお届けするにあたり、改めて大変なお仕事だと感じました。
これから暖かくなり、外に出かけたくなる季節です。
神戸どうぶつ王国の動物達に会ってこようと思います。
食事中の動物たちの緑色の野菜はひょっとしたら弊社のレタスかもしれません。

そんな場面を皆様もご覧頂けたら私達も嬉しいです!

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木ゴコロファーム

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